8月12日。5:20出発。昨晩の家族はまだ寝ている。吊りテントであるシェラフを畳み、カロリーメイトで軽食を済ませ歩きはじめる。
よく眠れ、疲れも取れた。部分的な筋肉痛はあるが歩くペースは速い。
<崖にて>
ちなみに担いでいるリュックの中身は写真のものが入っています。13kg。ツエルト、寝袋、アーミーナイフ、携帯コンロや調理用の簡易鍋(コッヘル)、着替え、タオル、携帯食等。
不動寺を目指して山道を進む。参道、という砂利道から分岐した山道を歩いて1時間。道はけもの道のようになってきた。木々が密生し、午前中というのに薄暗い。
道を間違えたのは明らか。1時間戻るのも惜しい。登山家の親戚が言っていた言葉、「山で迷ったら小川を見つけて川沿いに水の中を下るのだ」を思い出し、まず沢を探す。
進むべき方向は東なのでコンパスと川の音を頼りに東に向かう小川沿いに歩きはじめる。木々が更に密生し、沢沿いに歩くことが出来なくなったため、沢の中にざぶざぶ入りこむ。幅は1mあるなしくらい。両側から沢の方向に押し出されるように木々が密生し、木のトンネルを作っている。空気が滞留していて汗が出る出る。
砂地であった川底が岩がちになり、川幅も少し広くなってきたところで、大きな風呂のような場所に水が流れ込み、底から伏流水になって川がなくなった。ここで急に視界が開け、小さな運動場くらいの広さの砂場があった。
砂地の先に伏流水の出口がないか探す。50mほど先に石垣の10m高さのちょっとしたダムがあり、その中段あたりから水が噴き出している。防砂ダムになっているのです。
一旦、元の大浴場のような場所に戻り、お茶を飲んでから、泥だらけ、傷だらけになったシャツ・帽子・靴下を川で洗う。砂で濾過されているので川の水はとてもきれい。
ついでに水浴び。人はおらず道すらない場所なので、裸になって水に浸かる。夏だし汗まみれだったので気持ちがいい。
<天然の大浴場>
ここから岩肌の多い景色になり、歩くこと3時間半。
山の間にも切れ目が見えてきて、川の周辺にもゴミが見かけられるようになり、人間がいる気配がしてきた。
ついに民家を発見。木製の電柱も発見。この川は吉祥寺川という名前であることがわかりました。とにかく喉が渇き、ジュースをたくさん飲み、見つけた神社でも水を多量に飲む。
ようやく国道に出て結局ほとんど出発点付近に戻る形となった。
4時頃に無人駅の雲井駅に到着。山道を長く歩いたのち、舗装の道路を歩いたことで足のダメージが大きく、早めに休むことにした。
<雲井駅は今でも駅舎は変わっていないようです>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B2%E4%BA%95%E9%A7%8520:30頃の終電の後に、待合室に簡易吊りテントを張る。(翌朝も始発の前に出発)
夜中には大音響の音楽を鳴り響かせた車が数台、駅舎の前に集合し、しばらくおしゃべりをした後、幸いいなくなった。都会は夜を注意しないと。
<無人駅内でのテントの設営>
Masas
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